高橋歯科院のブログ

2017年12月26日 火曜日

歯科にも機械化の流れ。その3

先日公務の後に、神奈川歯科大学講師の鈴木先生の講演を聞くことができました。
そのテーマが最新の補綴治療。まさに、CAD/CAMを利用した歯冠補綴についてです。大学で最前線の補綴研究・臨床を行っている先生の話は非常に参考になりました。
前回も書きましたが、近代の精密歯科治療(補綴)は精密鋳造により発展しましたが、いよいよCAD/CAMのよる削り出しに変わっていく流れは止まらないと思われます。全部の歯を被せるような大きなケースの場合はまだ残るかもしれませんが、小さいケースは置き換わっていく可能性が高いと感じました。
自費に関しては金属を利用する物がどんどん減っていくと思われます。

保険治療では使用出来る材料次第でしょうか?自費ではジルコニアという丈夫なセラミックを使用することが多く、この材質がCAD/CAM発展に大きく寄与したと言ってもいいでしょう。保険の場合、ジルコニアではなくハイブリッドレジンです。強度に関して、ジルコニアと比べると劣りますので大きく力がかかる場所だと割れる恐れがあります。

前回、下顎第一大臼歯にレジン製のクラウンが導入されたと書きましたが詳細がわかりました。
「全部の第二大臼歯があり、噛み合わせが安定し、過度な咬合圧負担がかからない」ケースにのみ認められました。
厚労省も強度面で不安があることを認めていると感じます。下顎第一大臼歯をCAD/CAM冠で治そうとした場合、金属冠と比べ削る量を多く設定することが求められます。日本人の場合、歯の長さが短い人が多く削る量が増えると土台が短くなり外れやすくなります。外れるのを気にして削る量を少なくすると冠が薄く強度が落ち、割れる可能性が高くなります。それらを考えると適応できるケースは限られるのではないかと思ってます。
ただし、材料の進化は近年目覚ましいですから安価で丈夫、安全な材料が開発されたらどんどん置き換わっていくのではないかと予想してます。

CAD/CAMによる冠はPCの処理能力向上により、加工精度も非常に良くなりベテラン技工士さんが作った物と遜色ない物が出来てきます。
高精度の物が提供できるようになれば、手作業から機械化に置き換わっていくのは進化の通常のパターンと思います。歯科技工物も機械化に移行していくと感じています。
機械化されて安定して技工物が提供できればメリットばかりのようにも思われますが、機械は人間ほど頭が良くないというか、融通が利かないとところがありますので歯を削る歯科医のテクニックによる差が出やすくなると思われます。ベテラン技工士さんだと適度に修正してくれましたが、CAD/CAMだとまだそのあたりは対応できないので差が出やすくなるでしょう。

講師の鈴木先生によると「各メーカーが指定している削る量などを確認しそれをしっかり実行するのがコツ」ということでした。
コンピューターが進化し機械化されると基本が大切になってくるということですね。




投稿者 高橋歯科医院

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