高橋歯科院のブログ

2018年1月 5日 金曜日

歯科にも機械化の流れ。その4

新年あけましておめでとうございます。
5日(金)より通常どおりに診療をいたしておりますので、本年も高橋歯科医院をよろしくお願いいたします。

4回になりますが、今回も歯科における機械化の話を続けていこうと思います。

先日、歯科疾患の将来予測の論文を読みました。だいぶ周知された8020運動ですが、その効果も出て年齢が増しても歯を失う数は確実に減少するようです。
ここ数年診療の現場でも実感してますが、歯が残っている患者さん、そして残っている歯の数が確実に増えています。
15年ぐらい前には上下の総入れ歯を作る患者さんがかなりいらっしゃいました。ここ数年は上下同時に総入れ歯を作ることは稀、年に一人二人ぐらいでしょうか?総入れ歯の患者さんがいらっしゃらないわけではないのですが、上下のどちらかに歯が残っていて片側が部分入れ歯という患者さんが増えました。
将来予測でも総入れ歯は確実に減る、部分入れ歯やブリッジの数には大きな変化はなしというものでした。

前回までは被せ物のクラウンやブリッジがCAD/CAMで機械化されてきていることを書いてきましたが、歯を失くした後に治療で用いるものには義歯(取り外し式の入れ歯)もあります。義歯の機械化はどうなっているのでしょうか?
先日、神奈川歯科大学講師の先生の講義で総義歯(総入れ歯)を作るには全部で51工程であることを聞きました。学生、大学院生時代は自分で全て作ってましたけど、過程を数えてなかったのですが、確かに手間数がかかるものでした。これが機械化されれば省力化できます。今はどの業界も人手不足と言われてますが、技工士さんも減少していまして、今後十分な人手が確保できるのか?と歯科でも話題になってます。

クラウン・ブリッジ(被せ物)はCAD/CAMでしたが義歯(入れ歯)ではちょっと難しそうで、3Dプリンターを利用した製作法が研究されています。総義歯(総入れ歯)についてはかなり進化して、実用化できるところまで来ているようです。
部分入れ歯は?と言いますとこっちは機械化がかなり難しそう。
部分入れ歯は金具で安定をはからないといけないのですが、これを機械化するのが難しそう。これは金属を使用するので3DプリンターよりCAD/CAMの方が適しているように思えます。その他の部分は3Dプリンターが有利でしょう。
部分入れ歯は残っている歯、そして歯が無くなった粘膜部分とまるで異なる形態をスキャンしなけれならないのでスキャナーの性能向上も重要となります。
最近は金属の金具を使わない義歯もありますが、見た目は綺麗ですがしっかりがっちり噛めるとなるとまだ少し・・・と感じています。これに使用する樹脂の性能が向上し3Dプリンターで使えるようになったら一気に実用化されるように思っていますが、どうでなるでしょうか?

今のところ義歯の機械化はごく一部に限られているというところです。作った義歯は研磨して仕上げますが、これは機械化が可能になってます。一気に数個の義歯を研磨できるからかなり効率が上がります。

今はなんとかなっていますが、技工士さん不足は今後かなり影響が出てくると思われます。自費の技工物を作ってくれる技工士さんは大丈夫だと思うのですが、保険となるとかなり心配です。機械化でなんとかなればいいのですが、そこまでの目処は今のところ立っていないでしょう。
経団連などの経営者の方々は医療費をはじめとした社会保障費の削減を目指していますが、技工料をもっと上げてもらわないと保険の技工物を作ってくれる人がいなくなりそうで非常に心配しています。








投稿者 高橋歯科医院

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